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神奈川県立近代美術館 鎌倉で開催中の「開館60周年ザ・ベストコレクション 近代の絵画」に行ってきました。4月に館長に就任されたばかりの水沢勉さんがギャラリートークを、しかも松本竣介の「立てる像」について話すと聞いて、俄然行く気になったのです[申し訳ないけど、これがなきゃ行かなかったと思う]。 水沢さんと初めて会ったのは、版画家だった伯父・高橋力雄の展覧会が2008年に別館で行われたとき。この方の解説は情報量が大きくて精緻。しかも作品に対する“熱”がじかに伝わってきて非常に楽しいのです。 坂道の中央に大きく描かれた松本の自画像。少年のように若々しく、眼差しはどこか遠くへ、でも一点に注がれているわけではない。アンリ・ルソーの上着のような真鍮ボタンが、ステッチのあるデニムに光っている。右の拳の中から覗く向こうの空。よく見ると腰の両脇、股にも空間が効果的に切ってある。股の間、右膝の先の黒い犬はブリューゲルを意識したのか。背景は左右を反転させた当時の高田馬場。右側の大八車に積まれているのはゴミ。時間は朝?夕方? 作品を前にして話を伺うと、急にデティールが生き生きと輝き出します。印刷物では潰れてしまう暗い細部に実に多くの事柄が詰まっているんですね。 そして、昨秋、葉山で観た古賀春江の「窓辺の化粧」にも再会できました。 会期は10月10日まで。 このときに松本竣介の甥に当たる画家平尾武夫さんと会いました。平尾さんも伯父の展覧会で初めてお目にかかった方。私の母を描いた伯父の作品と一緒に写真を撮ってくださった親切な方です。平尾さんが参加されるチャリティー展「希望vol.2」が8月1日~10日、日本橋のギャラリー砂翁・トモスで開催されます。 八幡様の源平池は今を盛りと蓮が咲いています。 涼しい美術館やギャラリーで静かな時間を過ごすのもいいですね。
by kamakuragohan
| 2011-07-24 15:52
| アート系
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